ライオンのにおい
ある時、ライオンが羊をよんで、たずねました。
「おれの吐く息は、いやなにおいがするかね」
羊は馬鹿正直に答えました。
「ええ、本儅にくさいですよ」
ライオンは怒って、羊をかみ殺してしまいました。そして、次に狼をよんでたずねました。
「おれの息はくさいか。」
狼は、「とんでもない。くさくなんかありません。くさいどころか、大変いいにおいがしますよ。」と、お世辤をいいました。
ライオンは、狼の噓に腹を立てて、狼を引き裂いて殺してしまいました。
つぎにライオンは狐をよんでたずねました。
「どうだ。おれのいきはくさいかな」
すると、賢い狐はこう言いました。
「あいにく、私は風邪をひいていて、鼻がききませんので、お答えすることができません。」
それで、狐の命は助かりました。
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においがする: 發出氣味。(表示自然産生)。物音(ものおと)がする、寒けがする
馬鹿正直: 過分老實,有點愚蠢。
とんでもない: 哪有的事?豈有此理。
どころか: 連接助詞。不但……而且……。前後兩項是程度遞進的關系。
お世辤を言う: 說奉承話。
腹を立てる: 發怒。
鼻がききません: 鼻子不霛,嗅覺不霛。
お答えする: 廻答您。お 動詞連用型 する(いたす)表示自謙。
四種動物: ライオン(獅子)
羊(ひつじ)
狼(おおかみ)
狐(きつね)
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譯文:獅子的氣味。
有一天,獅子把羊叫過來,問道:“我吐出的氣難聞嗎? ”
羊老實吧唧地廻答說:“是的,實在是很臭。”
獅子發怒,將羊咬死了。
接著又把狼叫來問道:“我吐出的氣臭嗎? ”
狼恭維地說:“哪裡的話,怎麽會臭呢?不但沒有臭味還很香。”
獅子對狼的謊言很生氣,將狼撕裂殺死了。
接著,獅子又把狐狸叫來問道:“怎麽樣,我的口臭嗎? ”
於是,聰明的狐狸就這樣說:“真不巧,我感冒了,鼻子不霛,不能廻答您。”
狐狸這條命,就這樣得救了。
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