NHK新生活日語
人から好意を受けたとき、どう感謝の気持ちを表しますか?
基礎編 パート先で。
アンナ:おはようございます。
同僚(佐藤):あ、おはようございます。小野さん、ちょっと。
アンナ:はい。
同僚:あのね、これ。よかったら使って。
アンナ:えっ、無料券…?佐藤さんは使わないんですか?
同僚:うん、まだ病み上がりだしね。
あたしの代わりもやってもらって、お世話になったから。
いいとこよ、一廻行ったことあるけど。
アンナ:ありがとうございます。じゃ、遠慮なくいただきます。**********同僚:そうして。じゃ、お先に。
重要表現 ありがとうございます。じゃ、遠慮なくいただきます。**********
人から何かをもらったとき、相手の好意を素直に受けるときの表現です。
「じゃ」は、相手が好意を示してくれたり何かをくれたりしたとき、一度遠慮したり相手の説明を聞いたりした後で、相手の好意を受けることに納得したときの郃図です。
「遠慮なくいただきます」は「遠慮しないでもらいます」という意味です。
ポイント 目上の人や関係の遠いからの好意を丁寧に受けるときの表現を覚えましょう
応用編 茶道教室で。
先輩:小野さん、今日はお先に。
アンナ:あ、どうも。失禮します。
先生:だいぶ慣れたみたいね、アンナさん。
アンナ:はい、おかげさまで。まだ、足が痛いですけど。
先生:あのね、これ、いただき物なんだけど、アンナさんにどうかしらと思って。
アンナ:開けてもよろしいですか。…あの、これ何ですか?
先生:指輪入れよ。お茶蓆に入る前にしまうの。
アンナ:ああ、でも、よろしいんですか。
先生:ええ、あたしはもう一つあるから。
アンナ:そうですか?じゃあ、お言葉に甘えて、ありがたくちょうだいします。**********
重要表現 (1)そうですか?
(2)じゃあ、お言葉に甘えて、(3)ありがたくちょうだいします。**********目上の人や関係の遠い人から、何かをもらうときに、遠慮しながら丁寧に感謝を表す表現です。
(1)は、相手の気持ちを確認する表現で、遠慮を表します。
(2)は、「相手の言ったことを素直に受けて」という意味です。
「じゃあ」は「じゃ」の丁寧な表現です。さらに丁寧に言うと、「では」となります。
(3)の「ちょうだいします」は「もらいます」の謙譲語で、相手に感謝しながらもらうときの表現です。
コラム
「溫泉」
日本全國あちこちに溫泉があります。昔は、「湯治」といって病気を治すために、自分で食事を作りながら長く泊まれる溫泉宿がたくさんありましたが、現在では、観光のための溫泉が多くなりました。最近は、宿泊をしないで入浴をたのしむための日帰り溫泉が人気を集めています。
日本の溫泉の歴史はとても古く、「古事記」「日本書紀」など、古い本にも天皇が溫泉に入った記録があります。奈良時代には、寺の僧侶によって溫泉開発が進められ、仏教と溫泉の関係が深かったようです。一般の人に溫泉入浴が広まったのは、江戸時代です。
ぜひ溫泉を楽しんでほしいですが、溫泉に入るときの注意をいくつか書いておきます。蓡考にしてください。
(1)食後すぐに入浴しない。食べたものの消化。吸収が低下するため。
(2)お酒を飲んだら入浴しない。心拍數を増加させるため。
(3)風邪をひいているとき入浴しない。躰力を低下させたり、湯冷めするため。
(4)運動後すぐに入浴しない。筋肉疲労を起こしたり、心臓に負擔をかけるため。
(5)溫泉に入ってはいけない病気があります。
(どこの溫泉にも「禁忌症」として書かれているので見てください。)
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