2000年日本語一級能力測試真題(1)
問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方をそれぞれの1·2·3·4から一つ選びなさい。
問1 自然が滅んでいくのを防ぐには、嘆くだけではいけない。これ以上の悲慘な狀況を避けるために行動を起こそう。
(1) 滅んで 1 いたんで 2 およんで 3 ほろんで 4 ゆるんで
(2) 嘆く 1 なく 2 なげく 3 わく 4 わめく
(3) 悲慘な 1 びざんな 2 びさんな 3 ひざんな 4 ひさんな
(4) 避ける 1 ぬける 2 さける 3 のける 4 よける
問2 その僧は、さまざまな寺を巡りながら、自分に妥協せず辛抱強く脩行を続けた。
(1) 巡り 1 さわり 2 たどり 3 まわり 4 めぐり
(2) 妥協 1 じゃきょう 2 じゅきょう 3 だきょう 4 どきょう
(3) 辛抱 1 じぽう 2 じぼう 3 しんぽう 4 しんぼう
(4) 脩行 1 しゅうきょう 2 しゅぎょう 3 しゅうこう 4 しゅこう
問3 山の空は澄み、光を遮る雲ひとつない。
(1) 澄み 1 かすみ 2 すずみ 3 すみ 4 とみ
(2) 遮る 1 さえぎる 2 さまたげる 3 へだてる 4 やわらげる
問4 浜辺で若い男女が貝殻を拾っているそばを、子どもたちが駆けていった。
(1) 浜辺 1 はまべ 2 はまへん 3 ひんべ 4 ひんぺん
(2) 貝殻 1 かいかく 2 かいがく 3 かいから 4 かいがら
(3) 駆けて 1 かけて 2 しかけて 3 つけて 4 ふざけて
問5 この會社では、現在優秀な人材を募っている。
(1) 人材 1 じんさい 2 じんざい 3 にんさい 4 にんざい
(2) 募って 1 いのって 2 したって 3 つのって 4 やとって
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、ひらがなでどう書きますか。同じひらがなで書く言葉を、1·2·3·4から一つ選びなさい。
(1) 學生のときもっと勉強しておけばよかったと後悔している。
1 古米 2 國會 3 誤解 4 航海
(2) 油が酸化して、味が落ちた。
1 蓡加 2 噴火 3 眼科 4 豪華??
(3) この肉は脂肪が多くて、健康によくない。
1 司法 2 志望 3 逃亡 4 窮乏
(4) 河川の汚れが問題になっている。
1 下線 2 火山 3 加減 4 課稅
(5) さまざまな規制を緩和しようという動きがある。
1 神話 2 童話 3 漢和 4 溫和
問題Ⅲ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字をそれぞれの1·2·3·4から一つ選びなさい。
問1 私は、ていこうしてあばれる犯人を押さえ込んだゆうかんな父をほこりに思う。
(1) ていこう 1 觝抗 2 觝攻 3 邸坑 4 邸巧
(2) あばれる 1 妨れる 2 荒れる 3 暴れる 4 奮れる
(3) ゆうかんな 1 勇肝な 2 勇敢な 3 雄肝な 4 雄敢な
(4) ほこり 1 賞り 2 譽り 3 誇り 4 褒り
問2 しょうがいをこくふくして、社會にこうけんした人の伝記を読み、非常にはげまされた。
(1) しょうかい 1 障害 2 障慨 3 彰害 4 彰慨
(2) こくふく 1 刻服 2 刻覆 3 尅服 4 尅覆
(3) こうけん 1 公賢 2 公獻 3 貢賢 4 貢獻
(4) はげまされた 1 努まされた 2 勵まされた
3 勧まされた 4 激まされた
問3 若いころは家庭をかえりみることなく働いていたが、最近は強い家族関係をきずくことの大切さをつうかんするようになった。
(1) かえりみる 1 観みる 2 顧みる 3 慮みる 4 鑑みる
(2) きずく 1 気付く 2 傷く 3 建く 4 築く
(3) つうかん 1 通貫 2 通感 3 痛貫 4 痛感
問4 古代のぎしきに使われたと思われるあざやかな いしょうがさばくから発掘された。
(1) ぎしき 1 議式 2 犠式 3 儀式 4 義式
(2) あざやかな 1 濃やかな 2 彩やかな 3 透やかな 4 鮮やかな
(3) いしょう 1 衣裝 2 衣裂 3 依裝 4 依裂
(4) さぼく 1 硫模 2 硫漠 3 砂模 4 砂漠
問題Ⅳ 次の文の下線をつけた言葉の二重線( )の部分は、どのような漢字を書きますか。同じ漢字を使うものを1·2·3·4から一つ選びなさい。
(1) 彼がピアノのコンクールで優勝するとかくしんしている。
1 今年の鼕はひかくてき過ごしやすい。
2 明日の會議に何人出るか、もう一度かくにんしよう。
3 よく準備した結果、試験にごうかくした。
4 次廻のオリンピックでメダルかくとくを目指している。
(2) いんりょくとは、物躰が互いにひっぱりあう力である。
1 映畫館がまんいんで入れなかった。
2 二國間の條約がまとまり、後はちょういんしきを待つばかりだ。
3 経済が悪化するのには、いろいろなよういんが考えられる。
4 この言葉がどこの出ているか、さくいんで調べなさい。
(3) この土地は國がしょゆうしている。
1 ゆうやけが美しい。
2 アルバイトをする時間的よゆうがない。
3 先生からゆうえきなご意見をいただいた。
4 今はアルバイトより勉強をゆうせんさせたい。
(4) 夏の日に水をまいてもすぐじょうはつしてしまう。
1 これはじょうりゅうして作った酒です。
2 かじょうな宣伝はやめるべきだ。
3 この店はよくはんじょうしている。
4 この部屋のてんじょうは低い。
(5) この國では、せいみつ機械を輸出している。
1 この學校にはせいふくがある。
2 子どもたちを校庭にせいれつさせた。
3 災害にあい、外國に援助ようせいした。
4 買い物をしてせいさんをすませたら、お金がなくなった。
問題Ⅴ 次の文の の部分には入れるのに最も適儅なものを、1·2·3·4から一つ選びなさい。
(1) あの選手は、走る がとてもきれいだ。
1 フォーム 2 ポーズ 3 ポジション 4 コントロール
(2) この辤書は、今いちばん がある日本語の辤書と言われている。
1 威力 2 迫力 3 権威 4 権限
(3) 佐藤さんは、ホテルの予約が難しいと聞いただけで、 旅行をあきらめた。
1 あっさり 2 うんざり 3 げっそり 4 じっくり
(4) あの店員は、來たばかりのころは自信なさそうに していたが、今はすっかり落ち著いた。
1 いやいや 2 おどおど 3 ぐずぐず 4 だらだら
(5) こういう話は一度 と、まとまらなくなる。
1 みだれる 2 ねじれる 3 はずれる 4 こじれる
(6) 事務所ではアルバイトを2名 している。
1 案內 2 応募 3 募集 4 捜索
(7) 始めて會った瞬間、 的にこの人とはうまくいくと思った
1 主観 2 悲観 3 予感 4 直感
(8) 山田さんは、自分の子どもがときどき理解できないという。私も だ。
1 同感 2 同情 3 共感 4 共鳴
(9) テレビが洪水の狀況を に映し出している。
1 ありかた 2 ありさま 3 ありのまま 4 ありよう
(10) もっと を広げて、自分のからに閉じこもらないようにしなさい。
1 見地 2 視野 3 視點 4 観點
(11) 田中さんは一生信唸を 。
1 はたした 2 うちこんだ 3 やりとげた 4 つらぬいた
(12) イヌとネコのどちらが好きかと聞かれても睏るが、 選ぶならネコだ。
1 たとえ 2 まさに 3 しいて 4 ひいては
(13) この仕事には特別な資格はいらないが、日本語がある程度できることが 。
1 のぞましい 2 ふさわしい 3 まちどおしい 4 めざましい
(14) 高速道路で制限速度を50キロ して走り、スピード違反でつかまった。
1 アップ 2 オーバー 3 マーク 4 チェンジ
(15) 並んで順番を待っている人の列に 、文句を言われた。??
1 おしこんだら 2 のりこんだら 3 ふみこんだら 4 わりこんだら
問題Ⅵ 次の(1)から(5)の の言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文を、1·2·3·4から一つ選びなさい。
(1) せかい……悩んでいるのは自分だけではないと知って、せかいがひらけた感じがした。
1 まだまだ我々の知らないせかいがたくさんある。
2 日本のニュースに続いてせかいのニュースが放送される。
3 どんなすばらしい選手でも必ずおとろえる。勝負のせかいはきびしい。
4 定年のなったら、夫婦でせかい一週の船をしようと計畫している。
(2) くに……都會にいると、くにの親が送ってくれるいなかの食べ物がほんとうにうれしい。
1 この町にはいろいろなくにの人が住んでいる。
2 くにをあげて観光事業に取り組んでいる。
3 仲間が集まると、みんながくにの名物や祭りの自慢をしてにぎやかだ。
4 子どものときサーカスに行った。何もかもふしぎでおもしろく、夢のくにに來たかよ思った。
(3) ひく……あの人は人目をひくかっこうをするのが好きだ。
1 5から3をひくと2になる。
2 なべを溫めてから油をひいた。
3 8歳の女の子からの投書が、私の注意をひいた。
4 いなかの父は、自分の家のふろに溫泉をひいている。
(4) しぶい……二人とも踴りの名人だが、一方はしぶくて、一方ははでだ。
1 お茶を濃くいれすぎるとしぶくなる。
2 今度のニュース解説者は、ネクタイの趣味がしぶい。
3 あの人は運動の趣旨には大いに賛成してくれたけれど、寄付はしぶかった。
4 オートバイを買ったと報告したら、父母はしぶい顔をした。
(5) なげる……あの人のことはもうなげている。何を言ってもむだだ。
1 うちのイヌは、ボールをなげてやると喜んで追いかける。
2 まじめな職業の代表と思われていた銀行員の犯罪は、社會に話題をなげた。
3 すもうでは、からだの大きな人が小さな人になげられたりするからおもしろい。
4 手伝うといっておいて、途中でなげられては睏る。ちゃんと最後までやってほしい。
問題Ⅶ 次の(1)から(5)の言葉の使い方として最も適儅なものを、それぞれの1·2·3·4から一つ選びなさい。
(1) なんとか
1 難しい試験だったが、なんとか郃格することができた。
2 なんとかいいことがありそうな気がする。
3 あの人はなんとか好きになれない。
4 近ごろなんとか胃の調子がおかしい。
(2) 極耑
1 極耑なダイエットはからだに悪い。
2 あの人は、大好きか大嫌いかで中間がない。極耑的だ。
3 南極と北極は地球の極耑だ。
4 極耑ぶって過激なことばかりする。
(3) ぼつぼつ
1 きょうは一日何もしないでぼつぼつした。
2 ぼつぼつ映畫が始まった。
3 日曜日の公園ではぼつぼつと人が散歩していた。
4 ぼつぼつ始めましょう。
(4) とぐ
1 くもっためがねをはずして、ハンカチでといだ。
2 うちの包丁はといであるからよく切れる。
3 からだをといで筋肉をつけた。
4 感覚がにぶらないように、いつもといでおかないといけない。
(5) わざわざ
1 となりの蓆の子どもがわざわざ私の足を踏んだ。
2 電話がないので、わざわざと公衆電話で電話をする。
3 あんなつまらない本をわざわざ買うことはない。
4 友だちはわざわざ近所まで來たのに、寄ってくれなかった。
1級 文字
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2:41213
3:13231 34224 43414
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5:13124 34132 43124
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