日本語慣用語辤典【あお~あか】

日本語慣用語辤典【あお~あか】,第1張

日本語慣用語辤典【あお~あか】,第2張

· 青海苔貰うた禮に太太神楽を打つ(あおのりもろうたれいにだいだいかぐらをうつ)[=代わりに~] 
   安価なものを貰って、多額な返禮をすることの喩え。★(「青海苔」は、伊勢の名産で、伊勢蓡宮の土産物。「太々神楽」は、伊勢神宮に奉納する神楽)主客を逆にして、「青海苔やった禮に太々神楽」ともいう。

  · 青天井(あおてんじょう) 
   青空を天井に見たてていう言葉.限度がないこと。相場などが果てしなく上がる狀態にも使う。
   類:●露天。●野天。

  · 青菜に塩(あおなにしお) 
   青菜に塩をふりかければしおれることから、人が力なくしおれたさまにいう。

  · 青二才(あおにさい) 年が若く経験に乏しい男を卑(はずか)しめていう。
   類:●青男。●青臭い男。★(「青」は未熟の意、「二才」は若者の意の「新背(にいせ)」の変化したものという)

  · 青柳の眉(あおやぎのまゆ) 
   女性の眉を青柳の細い葉に見立てた言葉.形の良い女性の眉毛のこと。
   類:●柳眉(りゅうび)。

  · 煽りを食う(あおりをくう) 
   相手の態度や威勢に影響される。また、狀況の変化や現象の影響を受ける。
   類:●巻き添えを食う。

  · 赤い信女(あかいしんにょ) 
   未亡人の異稱。 用例:雑俳?折句式大成「石塔の赤ひ信女がまた孕み」 ★夫に死なれた妻は他家へ嫁がないとして、戒名を受け、夫婦連名で石塔などに戒名を彫りつけ、妻のほうは硃を塗りこめておいたところからいう。

  · 赤い手絡(あかいてがら) 
   新夫人。新妻。★(結婚した女の、結い初めの丸髷(まるまげ)の根元などにかける赤色のきれ地から転じて)

  · 赤馬(あかうま) 
   1.赤毛の馬.
   2.地獄の、赤い馬頭人身の獄卒。
   3.酒。(浄瑠璃社會の隠語)
   4.月経.(花柳界の語)
   5.(隠語で)火事、または、放火。

  · 赤烏帽子(あかえぼし) 
   赤塗りの烏帽子のこと。普通は黒塗りであることから、変わったものを好む性質、または、そのような人の喩え。例:「亭主の好きな赤烏帽子」

  · 足掻きが取れない(あがきがとれない) 
   動作が自由にならない。講じるべき手段、方法、方策がない。
   類:●二進(にっち)も三進(さっち)も行かない。●動きが取れない。●手も足も出ない。●暗礁に乗り上げる。

  · 赤き心(あかきこころ)[=明き心] 
   「赤」は、*、あるがままの意味。噓偽りのない心。真心(まごころ)。
   類:●赤心(せきしん)。●赤誠.●丹心。

  · 赤子の手を撚る(あかごのてをひねる?ねじる)[=腕を~] 
   觝抗力のない者や弱い者に暴力を振るう。また、容易くできること。

  · 赤子を*にしたよう(あかごをはだかにしたよう) 
   ひ弱で觝抗力がない。頼るところがない。

  · 藜の羹(あかざのあつもの) 
   アカザを実にした汁。粗食。

  · 赤字(あかじ) 
   赤い色の字。不足額を表わす數字を赤色で記入することから、収支決算で支出が収入より多いこと。マイナス。欠損.反:●黒字。

  · 証が立つ(あかしがたつ) 
   無実が証明される。類:●明かりが立つ。

  · 開かずの間(あかずのま)?開けずの間 
   普段は開けることを許されない部屋。不吉な事があって閉ざされたままになっているような部屋や使用禁止の部屋。
   類:●開かずの門.

  · 上がったり 
   商売などがまったく揮(ふる)わないで、どうしようもなくなった様子。また、物事が駄目になることにも使う。
   類:●お手上げ。★(動詞「あがる(上)」に完了の助動詞「たり」がついて一語化した語)

  · 上がったり大明神(あがったりだいみょうじん) 
   商売などに失敗して、他人から相手にされなくなること。
   類:●お手上げ。★多く、職人などが失職したときに用いる語.

  · 垢で死んだ者はない(あかでしんだものはいない)[=に食われても死にはせず] 
   どんなに垢だらけになっても死にはしない。

  · 赤螺の壷焼き(あかにしのつぼやき) 
   「栄螺(さざえ)の壺焼き」と稱して赤螺の肉を入れて売ることで、一般に、贋物(にせもの)のこと。

  · 赤螺屋吝兵衛(あかにしやけちべえ) 
   とても吝(けち)な者のこと。しっかりと蓋を閉じた赤螺の貝の形が、銭を握って離さない拳の形ににていることから言われた。
   類:●けちんぼ。●しわんぼ。

  · 垢抜ける 
   容姿や態度などが洗練されて素人離れすること。都會風にすっきりと洗練されること。例:「垢抜けた身なり(振る舞い)」

  · 飽かぬ仲(あかぬなか) 
   一緒にいても嫌にならない間柄。親密な仲。良い仲。

  · 赤の他人(あかのたにん) 
   まったく縁のない他人。
   類:●路傍(ろぼう)の人。●無縁の人。

  · 吾が仏尊し(あがほとけとうとし) 
   自分の尊敬する者だけを尊び、他を軽んじる。

  · 赤松打ち割ったよう(あかまつぶちわったよう)[=走らかしたよう] 
   躰格ががっちりしている。また、気性がさっぱりとしている。

  · 赤目釣る[=吊る](あかめつる) 
   血走った目を吊り上げるということで。 
   1.怒って相手を睨み付ける。
   2.顔を赤らめる。赤麪する。

  · 垢も身のうち(あかもみのうち) 
   垢というものは元々身躰の一部分だったのだから、無闇に落とすものではない。長湯の人を冷やかして言う。

  · 上がり口が高い(あがりぐちがたかい) 
   家の中へ入り難い。類:●敷居が高い。

  · 上がりを請ける(あがりをうける) 
   相場で、安値の時に商品を買っておき、上がった時に売って儲けること。反:●下がりを請ける。

  · 垢を抜く(あかをぬく) 
   垢を落とす。転じて、汚名や恥辱をすすぐ。
   類:●証を立てる。●垢を脫ぐ。

  · あかんべい· あかんべえ 
   指先で下瞼を下方に押さえて瞼の裏の赤い部分を出して見せる。軽蔑や拒否の気持を表わすしぐさ。★(「あかめ(赤目)」から。「あかんべえ」「あかんべ」とも)あかすかべい。めあこう。めかこう。

位律師廻複

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