帰 郷,第1張

帰 郷,第2張

私が生まれた時
私の重さだけ地が泣いた
私は少量の天と地でつくられた
別に息をふきかけないでもよかった
天も地も生きていたから

私が生まれた時
庭の慄の木がちょっとふり曏いた
私は一瞬泣き止んだ
別に天使が木をゆすぶった訳でもない
私と木と兄弟だったのだから

私が生まれた時
世界は忙しい中を微笑んだ
私は直ちに幸せを知った
別に人に愛されたからでもない
私は衹世界の中に生きるすばらしさに
気づいたのだ

やがて死が私を古い秩序にくり入れる
それがることなのだ…

位律師廻複

生活常識_百科知識_各類知識大全»帰 郷

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